アイコン 漢方著効症例1-1

一人暮らしのやせた高齢女性。
橋本病による甲状腺機能低下症で、甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を内服中。ホルモン剤の効果で、甲状腺機能は基準値内でしたが、
とにかく、だるくて、家事を始め、何もやる気が起きない。ほとんど寝たきりの生活でした。私は、そんな肩を落とす患者さんの姿
を見て、「元気、やる気が出る漢方薬を飲んでみますか?」とたずねました。患者さんは「それで、生活のハリが出るなら、飲んでみましょうか」そこで私は、補中益気湯という漢方薬を処方しました。
1ヶ月後、「家事はこなせています」3ヶ月後「調子いいみたいです」6ヶ月後「そう言えばいつも風邪を引いていた冬も無事に過ごせました」そして1年後「思い切って、海外旅行でも行こうかと計画中です」って、思い切り過ぎでしょ?おばあちゃん!笑
日本漢方には、いろんな標語があります。今回の症例は『垂れてきたら、補中益気湯』でした。

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