アイコン 漢方著効症例1-3

耳鳴りのする中年男性。
特に持病はなく、私のアメーバブログ『伴内科クリニック新院長の漢方雑談』の記事を見て、漢方診療を希望しての受診でした。
耳鳴りは、漢方診療的には、肝うつ(ストレス)か腎虚(老化)が原因となることが多いです。腎虚は難治です。
仕事と家庭、子の教育問題と、軽くないストレス環境にありました。
そこで私は、柴胡加竜骨牡蛎湯という漢方薬を処方しました。1ヶ月後「セミが鳴かない時が出てきました。」セミの鳴き声のような耳鳴りなんでしょうか。3ヶ月後「セミの鳴き声が明らかに小さくなっています」6ヵ月後「大丈夫になりました」1年後「まったくセミは鳴かなくなりました」もちろん、冬だからじゃないですよ。笑
柴胡加竜骨牡蛎湯は、ストレス社会を生き抜く心のパートナーです。
日本漢方には、いろんな標語があります。今回の症例は『ワケありのストレス、不快症状に、柴胡加竜骨牡蛎湯』でした。

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アイコン 漢方著効症例1-2

バセドウ病の女子高校生。

バセドウ病による甲状腺機能亢進症で、抗甲状腺ホルモン剤(メルカゾール)を内服中。抗甲状腺剤の効果で、甲状腺機能は基準値内でした
が、とにかく、だるくて、勉強もやる気が起きないし、集中力が続かないようでした。外来には、いつもお母さんがつきそい、お母さ
んは、そんな彼女をよくナマケ者扱いしていました。「元気、やる気が出る漢方薬を飲んでみますか?」とたずねました。患者さんは「少しでも、やる気が出るなら、飲んでみます」と言いました。そこで私は、抑肝散加陳皮半夏という漢方薬を処方しました。1ヶ月後、「調子いいです!しばらく、漢方薬続けたいです。それと先生、漢方薬は味がマズくて、飲めるかどうか心配だって言ってたけど、アノ漢方薬、美味しいですよ?」笑
日本漢方には、いろいろな標語があります。今回の症例は『いじめられっ子には、抑肝散加陳皮半夏』でした。ちなみに、いじめっ子
には、抑肝散です。

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アイコン 漢方著効症例1-1

一人暮らしのやせた高齢女性。
橋本病による甲状腺機能低下症で、甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を内服中。ホルモン剤の効果で、甲状腺機能は基準値内でしたが、
とにかく、だるくて、家事を始め、何もやる気が起きない。ほとんど寝たきりの生活でした。私は、そんな肩を落とす患者さんの姿
を見て、「元気、やる気が出る漢方薬を飲んでみますか?」とたずねました。患者さんは「それで、生活のハリが出るなら、飲んでみましょうか」そこで私は、補中益気湯という漢方薬を処方しました。
1ヶ月後、「家事はこなせています」3ヶ月後「調子いいみたいです」6ヶ月後「そう言えばいつも風邪を引いていた冬も無事に過ごせました」そして1年後「思い切って、海外旅行でも行こうかと計画中です」って、思い切り過ぎでしょ?おばあちゃん!笑
日本漢方には、いろんな標語があります。今回の症例は『垂れてきたら、補中益気湯』でした。

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