アイコン 漢方著効症例1-2

バセドウ病の女子高校生。

バセドウ病による甲状腺機能亢進症で、抗甲状腺ホルモン剤(メルカゾール)を内服中。抗甲状腺剤の効果で、甲状腺機能は基準値内でした
が、とにかく、だるくて、勉強もやる気が起きないし、集中力が続かないようでした。外来には、いつもお母さんがつきそい、お母さ
んは、そんな彼女をよくナマケ者扱いしていました。「元気、やる気が出る漢方薬を飲んでみますか?」とたずねました。患者さんは「少しでも、やる気が出るなら、飲んでみます」と言いました。そこで私は、抑肝散加陳皮半夏という漢方薬を処方しました。1ヶ月後、「調子いいです!しばらく、漢方薬続けたいです。それと先生、漢方薬は味がマズくて、飲めるかどうか心配だって言ってたけど、アノ漢方薬、美味しいですよ?」笑
日本漢方には、いろいろな標語があります。今回の症例は『いじめられっ子には、抑肝散加陳皮半夏』でした。ちなみに、いじめっ子
には、抑肝散です。

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